看護師の派遣は禁止されているんじゃないの?

看護師の派遣は禁止されているんじゃないの?

看護師の方であれば、看護学校やニュースなどで「看護師の派遣は禁止されている」という話を聞いたことがあるかも知れません。しかし、常勤以外の看護師の新たな働き方として派遣看護師は注目を集めており、実際にみなさんの身の回りにも派遣看護師として働く看護師は決して少なくありません。

ここでは、看護師の派遣が許可されるケースと禁止されるケースの違いについて、また人材派遣会社を使って仕事を探す際の注意点について紹介しています。

看護師の派遣は原則禁止されている

派遣という働き方は労働者派遣法で厳しく制限されており、看護師の派遣も原則禁止されています。

ただし、派遣は「一般派遣」と「紹介予定派遣」の2つに分かれており、例えば病院やクリニックなどの医療機関に勤務する場合、「紹介予定派遣」であれば許可されています。

この看護師の紹介予定派遣という働き方は、一般的に2004年3月からスタートしたものであり、看護師の新しい働き方として注目され始めています。

看護師の派遣が許可される3つのケースって?

1.紹介予定派遣として働く場合

看護師として働いている方にとって、紹介予定派遣という言葉はあまり馴染みのない言葉でしょう。紹介予定派遣とは正規雇用を前提とした雇用制度であり、同一の職場で派遣看護師として6ヶ月間まで働くことが許可されています。

そのため、紹介予定派遣は職場環境や業務内容を実際に体感した上で、常勤看護師として働く職場を決定したいと考える看護師にメリットの大きい制度です。

2.社会福祉施設で働く場合

医療機関では紹介予定派遣を除いて看護師の派遣が禁止されていますが、特別養護老人ホーム・有料老人ホーム・デイサービス・サービス付き高齢者向け住宅などの社会福祉施設では許可されています。

そもそもこれらの社会福祉施設では、看護師が常勤で働く必要性が低く、また施設の財務的にも看護師を正規雇用することが難しいという実態があります。

そのため、社会福祉施設では看護師の派遣が許可されており、最近では多数の派遣看護師の求人が掲載されています。

3.産前産後休暇・育児休暇・介護休暇中の看護師の代替として働く場合

医療機関では、看護師の欠員が1人出るだけでも、業務が回らなくなってしまったり、10対1ないしは7対1の配置基準を満たせなくなったりという大きなリスクが発生することがあります。

また、看護師が産前産後休暇や育児休暇を当然の権利として取得できるようにすべきという社会的な動きもあり、医療機関側が出産や育児を理由に看護師を解雇することは極めて難しくなってきています。
さらに、優秀な看護師が他の病院やクリニックに流出してしまうことも医療機関の大きな採用課題の1つです。

そのため、出産・育児・介護の理由で休暇を取得した看護師の代替要員として、短期的に働くことができる派遣看護師が求められています。

人材派遣と人材紹介の違いって?

転職をお考えの看護師の方であれば、「人材派遣」と「人材紹介」という言葉を耳にしたことがあると思います。

一見似た言葉ですが、雇用形態や雇用契約の点で全く異なるサービスです。まず、雇用形態の違いとして、人材派遣会社を使った場合は「派遣社員」として働くことになり、人材紹介会社を使った場合は「正社員」「契約社員」「アルバイト」として働くことになります。

次に、雇用契約の違いとして、人材派遣の場合は看護師と人材派遣会社間で雇用契約が結ばれますが、人材紹介の場合は看護師と勤務先(医療機関や社会福祉施設など)の間で直接雇用契約が結ばれます。

単発や短期の派遣看護師の仕事はあるの?

「育児や介護の合間に少しだけ働きたい」「プライベートな時間を最優先したい」という看護師にとって、勤務時間や収入をコントロールしやすい単発や短期の派遣看護師の仕事があるかどうか、ということは気になるポイントです。

ここでは、単発や短期の派遣看護師の仕事について紹介します。

労働契約が30日以下の看護師の派遣(日雇い派遣)は原則禁止

人材派遣会社と結ぶ労働契約が30日以下の短期間の看護師の派遣(いわゆる日雇い派遣)は、以前は許可されていたものの、2012年10月の労働者派遣法の改正によって原則禁止に変更されました。

原則禁止となった背景としては、看護師という専門性の高い仕事の性質上、労働契約があまりに短すぎることで、医療ミスなどの労働災害が発生する可能性が高くなることなどが挙げられます。

看護師の日雇い派遣が許可されるケースって?

看護師の日雇い派遣が許可されるケースは4つです。

  • 1.60歳以上の人
  • 2.雇用保険法の適用を受けない学生(昼に学校に行き、夜アルバイトで働く学生)
  • 3.世帯収入が500万円以上、かつ世帯主ではない人
  • 4.本業で年収500万円以上の人が副業として働く場合

常勤看護師から派遣看護師へ転職をお考えの方であれば、主に「3」に当てはまるかどうかの判断になるでしょう。

また、いずれの条件にも当てはまらず、かつ日雇い派遣に近い働き方を希望するのであれば、短期のアルバイトを探すのも1つの手です。

こんな派遣会社には注意が必要!

日本には大小さまざまな人材派遣会社がありますが、中には利用を注意すべき会社もあります。知らないうちにトラブルに巻き込まれることが無いように、注意すべき派遣会社の特徴を覚えておきましょう。

看護師の派遣が許可されていない職場や仕事内容を紹介する派遣会社

これまでに紹介してきた通り、看護師の派遣が許可されている場合と許可されていない場合があります。

そのため、人材派遣会社から仕事の紹介を受けた際に、職場や仕事内容が労働者派遣法の定めに抵触しないかどうか、念のため自分でチェックしておくと安心です。

医療機関や社会福祉施設と直接雇用契約を結ばせようとする派遣会社

派遣という働き方は、看護師と勤務先(医療機関や社会福祉施設)が直接雇用契約を結ぶものではなく、看護師と人材派遣会社が雇用契約を結ぶものです。

実際に働き始める前に、必ず雇用契約書にサインすることになりますので、雇用契約書の内容が正しいかどうか(甲乙の関係は合っているかどうか、など)をチェックしておきましょう。

安心して派遣看護師の仕事を見つけるために

派遣看護師という働き方は、常勤看護師やバイト看護師と比較すると、いろいろと制限が多いという特徴があります。

そのため、「派遣看護師ってなんとなく面倒そう」「悪い人材派遣会社に騙されたら怖い」「人材派遣会社や雇用契約書を自分で正しくチェックできる自信がない」と感じる方も多いと思います。

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