
看護師の一般的な働き方として常勤看護師をイメージする方も多いと思いますが、最近ではバイトや派遣など非常勤看護師の採用も増えてきており、看護師の新しい働き方として人気があります。
ここでは、看護師のバイト採用が多い職場や職種について詳しく解説しています。
なぜ看護師のバイト採用が増えているの?
まず、看護師側の視点として、「残業や夜勤を減らしたい」「結婚や出産をきっかけに働き方を変えたい」「仕事とプライベートのバランスを取りたい」といった希望を叶えるために、バイト看護師というキャリアを選択する人が増えています。
次に、医療機関など看護師を雇用する側の視点として、突然の看護師の離職や慢性的な看護師不足が大きな課題となっているため、常勤看護師だけでなくバイト看護師や派遣看護師を採用して、医療サービスの安定を図りたいというニーズがあります。
バイト看護師が活躍している職場・職種ランキング
バイト看護師の採用ニーズは年々高まっていますが、常勤看護師ほどのメジャーな働き方にはなっていません。
そのため、バイト看護師が採用されやすい職場やバイト看護師が求められている職種を理解して仕事探しをしないと、自分の希望にマッチした職場がなかなか見つからなかったり、転職後のギャップに悩んでしまったりということがあります。
ここでは、バイト看護師が活躍している職場や職種をランキング形式で紹介しています。
1.介護施設や訪問介護の仕事
介護施設や訪問介護など、社会福祉の領域でバイト看護師は特に求められています。
バイト看護師の採用が増えている主な理由としては、常勤看護師を雇用する必要性がそもそも低いこと、余計な人件費を抑えるためにバイト看護師の雇用を選択するケースが多いことなどが挙げられます。
介護施設や訪問介護における看護師の主な仕事内容は、高齢者の体調管理や服薬管理であり、高齢者やその家族とのコミュニケーションを通じて信頼関係を構築することが求められます。
2.保育所や教育機関の仕事
保育所や特別支援学校などの教育機関でもバイト看護師の採用ニーズは高まっています。
子どもを相手にするため、大人の看護やコミュニケーションとは一味違った難しさがありますが、子どもが好きな方や教育に携わる仕事を希望する方にとって働きがいのある職場です。
また、カレンダー通りに運営されている教育機関も多いため、土日祝日に仕事を休むことができるという点も人気の1つです。
3.短期や単発の仕事
育児や介護と仕事の両立を目指している方にとって、短期や単発のバイトは都合の良い働き方です。
短期や単発のバイトの主な仕事内容は、献血カーでの採血や健康診断の補助などであり、日払いや週払いで給与を受け取ることができるというメリットがあります。
また、バイト看護師に似た働き方に派遣看護師がありますが、短期や単発の仕事は原則として認められていないため、短期や単発の仕事をお探しの方はバイトを中心に探すと良いでしょう。
4.夜勤専従の病棟の仕事
夜勤の経験がある看護師の方であれば分かると思いますが、夜間はどうしても人手が不足しがちで、常勤看護師だけではカバーし切れないことがあるため、夜勤専従のバイト看護師を採用する病院が増えています。
また、夜間のバイトであるため時給(日給)も高めに設定されており、例えば首都圏であれば4万円を超える日給を得ることも可能です。
患者さんの急変などでバタバタと忙しくなることもありますが、基本的には日勤よりも落ち着いて仕事に取り組むことができるため、夜勤専従のバイトは効率的に稼げる仕事として人気があります。
5.病院のコールセンターの仕事
大手の民間病院やクリニックでは、患者さんの病気や怪我の相談を受け付けるコールセンターを設置しています。
処置や薬に関する専門的な知識が必要な仕事であるため、現役看護師や医療機関で勤務経験がある人が優先的に採用されています。
病院とは違い、自分のデスクに座って行う業務が中心であるため、看護師の仕事と比較するとかなり楽に感じる人も多いようです。
看護師のバイトを探すときに注意すべき3つのポイント
常勤看護師からバイト看護師に転職するにあたって、給料・福利厚生・仕事内容・職場環境などいろいろな面で変化があります。
そのため、バイト看護師に初めて転職する人の中には、それらのギャップに戸惑ってしまい働きづらさやストレスを感じてしまう人が少なくありません。
ここでは、看護師のバイトを探すときに注意すべき3つの大切なポイントを紹介しています。
1.手当や福利厚生はあるか?
常勤看護師として働いている時にはあまり意識していない人も多いと思いますが、常勤看護師の手当や福利厚生はかなり恵まれており、生活水準を左右する大切な要因になっています。
特に、夜勤手当や住宅補助などは家計にインパクトの大きい手当であり、バイト看護師に転職することでそれらの手当がゼロになることもあります。また、育児休暇や院内保育など、女性看護師にとって特に重要な福利厚生が無くなる可能性があることも覚えておきましょう。
最近では、バイト看護師にも手当や福利厚生をしっかり整えている病院が増えていますので、求人情報をしっかり確認して、転職後のギャップに悩まないようにしましょう。
2.看護師のキャリアとして評価されるか?
育児や介護などの理由で一時的にバイト看護師という働き方を選択する人や、体調や精神状態を整えるために比較的楽な仕事を探している人であれば、将来的に常勤看護師へ復職を希望した時に、バイトの経験が評価の対象になるかどうかということを意識してバイト看護師の仕事を探すようにしましょう。
常勤からバイトに転職することで、基本的な処置のスキルや薬品に関する知識が低下しやすいため、自分のキャリアを見据えてバイトを選ぶようにしましょう。
3.職場環境や人間関係は良好か?
いまの職場環境や人間関係に不満や悩みがあることを背景に、バイト看護師という働き方を検討している人は特に注意すべきことですが、転職によってそれらの問題が解決しないこともある、ということを覚えておきましょう。
多くの場合、常勤看護師のサポート役という形でバイト看護師が採用されるケースが多く、同じ看護師資格を持つ者同士であるにも関わらず、常勤看護師と対等に扱ってもらえなかったり、何かと面倒な仕事を押し付けられてしまったりという可能性もあります。
看護師のバイトを探すお勧めの方法って?
看護師のバイトは、一般的なバイト求人サイトや求人誌でも見つけることができますが、忙しい看護師のみなさんには看護師専門の求人サイトを使ってバイトを探すことをお勧めします。
看護師の求人が豊富に掲載されており、転職において看護師が気になる情報もしっかり確認することができます。また、看護師専門のプロの転職コンサルタントに無料で相談することもできますので、バイト看護師という働き方を選ぶべきか迷っている人も安心して進路を決めることができます。
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